20 小学校1年生の読書感想文は…(その1)

Q.小学校1年生の子供に読書感想文を書かせるにはどうしたらいいのでしょうか?

A.親子の共同作業だと思ってください。


●小学一年生の一般的な学力を考えたとき、一人で「感想文」を完成させる能力のある生徒さんはごく一握りでしょう。ですからほとんどの場合、お母さん(またはお父さん)のアドバイスが必要になります。特に初めて「感想文」を書く生徒さんの場合、大人が実際にやって見せなければ、作業の進めようがありません。

●まずお母さんも本を読んだ上で、お子さんに次のようなことを尋ねてみてください。
  • どんな本を読んだのか?
  • あらすじはどのようなものか?
  • どんなところが面白かったのか?
  • 主人公の行いについてどう思ったか?
  • 自分と比べてどうか?
  • その他、お母さんが思いつく質問

お子さんの答えは、メモ書き程度でもいいですから紙に書いた方がよいと思います。そして「学校の先生に読んだ本のことをお話しするとしたら、どんな風にお話しするか?」をさっきのメモを見せながら作文用紙に書かせてみる、というように進めてみてはどうでしょうか。ここまでできれば1年生だったら充分だと思います。

【補足】中学や高校になると「あらすじは書いたらダメ!」とよく言われますが、小学1,2年の場合は事情が少し違います。読んだ本について

(1)あらすじがきちっと読み取れたか
(2)そのあらすじを自分の言葉で説明できるか

ということも大きなポイントになると思いますので、あらすじ6割、感想4割(またはあらすじ7割、感想3割)くらいでも、学校の先生に「あらすじの書きすぎ」といわれることはないと思います。

●いずれにしろ、お母さん(またはお父さん)がある程度誘導してやる必要があるでしょう。


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