◆2 書き出しは? Q.書き出しは何を書けばいいのでしょうか? その本に出会ったことを書けばいいのですか? A.まずは「材料ノート」を作りましょう。書き出しを考えるのはその後です。 ●「その本に出会ったこと」を書き出しに使ってもいいですが、読者に少しでも「読んでみよう」という気をおこさせたいのであれば、ちょっと工夫する必要があるでしょうね。「書き出し」に何を使うかは、「材料ノート」が出来上がってから考えましょう。材料ノートの中から使えそうな話題を探すのです。探す時の方法を1つ書いておきますから参考にしてください。 ●講座の中で私が言ってきたことは 「感想文」=「生活作文」 だということです。 ですから書き出しも、読んだ本や主人公についてではなく、「自分のこと」を書くという手があります。浦島太郎の例でもそういう書き方をしているでしょ。 第1段落 私と弟が何時間もテレビゲームをしている と、父は決まって「光陰矢のごとし。勉強、 勉強!」といって私たちを机に向かわせよう とする。私が「浦島太郎」を読み終えたとき 最初に思い浮かんだのが、この「光陰矢のご とし」という父の口癖だった。 ●要するに、本の内容やテーマと関係ある「自分のこと」を書き出しに使うのです。 例えば
●また、自分のこと以外でも「家族のこと」「友人知人のこと」「聞いた話」「昔のことわざ」などテーマと関係ありそうな材料があれば工夫して使ってみましょう。 ●あまり、凝った(こった)書き出しにする必要はないと思いますが、読み手に「おやっ、ちょっと面白そう・・・・」と思わせる書き出しにした方がいいですよね。 ただし繰り返しになりますが、書き出しを考えるのはノート作りが終わって書く内容が決まってからです。仮にノートの中に材料が見つからなくても、それをじーっと眺めていると、また新しい材料が浮かんで来ることがありますからね。 |
Q&Aの目次に戻る時は 「閉じるマーク(×)」をクリックして下さい。